《パソコンとプッシュ電話による自動予約システムの歴史と論文の紹介)
当院の予約システムのパソコン(左の受付嬢の奥)とカルテセレクタのある受付
- 当院は、待合室内での患者同士の相互感染を防ぐ目的と待ち時間をなるべく少なくする目的で、平成3年10月に日本で最初の電話予約システムを開発・運用したクリニックです その当時には皆様がビックリされて、多くの雑誌に取り上げられ、日本小児科学会セミナーからもお呼びがかかりました この欄の末尾に、それらの論文掲載しましたので、ご笑覧下されば幸いです
- NTT-IT(横浜)と共同してパソコンによる診察の自動予約システム「Dr うける君」を日本で最初に開発し、平成3年10月より第1号機が稼働し平成4年6月からは3回線、平成10年 8月からは4回線で運用しました 平成13年9月からはNTT-ME に販売が移管され、ハード・ソフトとも全面改定をした「Drうける君2」が市販され、平成13年11月に当院もシステム全体を全面的に更新しました
- 平成15年4月、NTT-MEの内部事情による販売撤退に伴い、当院ではNTT-Dataグループの一員であるロジカル(浜松)と提携し、Drうける君の機能を盛り込んだ音声認識+プッシュ入力両方可能な「診療予約システム(CureSmile ver3)」を発売してもらい、当院では平成16年6月20日から、このシステムで運用しました しかし、残念なことに、平成20年5月にロジカルは、この音声認識診療予約システムとは別部門の失敗で倒産されました 現在、そこの技術者たちが立ち上げたマムクリエイト(株)(浜松)が当院独自の予約システムのメンテ・管理をしてくれています 予防接種の予約機能を高め、Web予約も同一サーバーで可能な機種「マムスマイル」を開発され、当院では平成21年10月11日から運用しています
- 当院のシステムは、小児科は小児感染症の特徴のため当日のみ(前日の夜21時〜当日)の予約でご希望の診察時間を選択すると一番近い時間をアナウンスされる機能に限定して運用しています このため、数日前からの予約は出来ません これはキャンセル率を抑えたいからと当日や夜中に発症した方が順番を取りやすくするためです ワクチン接種と産婦人科は2日前の夜中2時(前々日・前日・当日)から予約ができます
- 最近、診療予約システムが多数出現していますが、その先鞭を付けたのは当院のシステムでした 現在、Web・携帯電話での予約システムが大流行ですが、インターネット経由でレンタルサーバーから患者さんの基本データ(氏名、生年月日、メールアドレスなど)の漏洩など、セキュリティにまだ不安が残っているため、当院ではしばらく採用をも見送っていました。 しかし、院内で独自サーバーを設置し、セキュリティもほぼ満足できるレベルにまで対策をした製品をマムクリエイト(株)(浜松)が開発されましたので、平成21年10月11日より、新システム「マムスマイル」(電話予約+Web予約)(院内に独自サーバー(HP社製>富士通社製)を設置)の改良を積み重ねて運用しています。
- この予約システムで予約の上、保険証・乳児医療証・母健康手帳・お薬手帳などをご持参して予定診察時間の15分前にはご来院して下さい ただし、公衆電話や会社などの代表番号では発信者番号が無かったり異なっていると、予約システムでは受付ませんので、Web予約で取って下さい。これらの予約システムをがよく判らない方は一般通話用電話 (052-777-2888)で順番を取って貰い、その15分前にご来院下さい
- プッシュ回線の方はそのままで数字と#を入力して頂くだけでOKです ダイヤル回線の方はトーン切替ボタンを押してピッポッパのプッシュ音が出るようにしてから入力して下さい 一度切り替えればその通話中はプッシュ音が継続してでますので、そのまま入力すれば予約できます
旧式の円盤式電話機ではトーン切り替えが出来ませんのでNTTまたは電気店とご相談して新しい電話機に交換して下さい (NTTは局番なしの116番で相談にのってくれます)- 診察券番号と生年月日が一致しないとやり直しになります また初回で電話番号の入力も一致しないとやり直しになります IP電話(050)をご利用の方は、050の番号を入れて下さい ただし、プロバイダーの状況によってはエラーが発生しやすいようです 3回間違うとコンピュータの方で電話を切断します(仏の顔も3度まで!!) よく診察券を確かめながら入力して下さい どうしてもうまく予約の取れない方はお申し出下さい レセコンおよびパソコンの患者データの再確認と当院において動作確認をしてお返事をいたします
- 慣れてくると、途中の音声メッセージを最後まで聞かなくても数字を入れると、どんどん効率よく前倒しで、次の項目に移行できます ただし、最後の音声メッセージはきちんとお聞き下さい
- 最後の音声メッセージ「・・・・ 診察予定時間の15分前にご来院下さい 」が聞こえれば、予約は完全にされています また、再度予約電話にかけて、予約時間の再確認やキャンセルも出来きます 途中で切断した時は、予約が成立していないことがありえますので、最後までお聞き下さい
- トラブルのほとんどはダイヤル回線の方でプッシュ音が送出できていないのが原因ですので、できればNTTに依頼してプッシュ回線に切り替えることをお薦めしています また、電話番号検出機能を利用していますので、電話番号非通知で初期設定されている電話機は、必ず 186 を押してから、052-777-2826 へかけ直ししてみて下さい
- SCOPE:診察予約はプッシュホンで.31(2):19.1992
- 大塚薬報:電話での自動診療予約システム.467:39-30. 1992
- スズケンメディカル:診察室拝見 診療予約電話で待ち時間を解消.
66:64-67.1992
- モダンメディシン:医療パソコンの実際 診療時間自動予約システム.
22(4):88-89.1993(4月号)
- ばんぶう:開業医ニュートライヤル 若葉台クリニック.
143: 134-135.1993(5月号)
- 変わる医療現場(医療ルネッサンス).読売新聞社.p27.1993(単行本)
- 開業医へのステップ:予約制 電話による音声応答による診療予約.
JAMIC. p156-159.1993
- 日経メディカル:電話予約システムでゆとりの診療.p116. 1993(3月号)
- 鈴木信子.鈴木正利:パソコンとプッシュホンによる電話予約システム.
周産期医学 23(9):1355-1359.1993
- 鈴木信子.鈴木正利:外来診療におけるコンピュータ利用.
小児内科 25(臨時増刊号):96-103.1993
- 鈴木信子:パソコンとプッシュホンによる電話自動予約システムの紹介.
日本小児科医会会報 9:111-113.1994
- 鈴木正利.鈴木信子:小児科診療におけるパソコンの利用.
第25回日本小児科学会セミナー(札幌)資料集.p40-50. 1995(発表内容はここ)- 鈴木信子:小児科外来のコンピュータ化.
愛知県小児科医会会報 63:42-43.1996
- インターネットと医療情報システム(新春座談会)
名古屋医報(平成9年1月号)1108:4-9. 1997 (掲載内容はここ)- インターネットと医療情報システム(同上の転載)
東京都医師会雑誌(1997年4-5月合併号)50(1):168-174.1997- 鈴木信子. 鈴木正利:自動電話予約システム. 小児科臨床 51(臨時増刊号):1347-1353. 1998(掲載内容はここ)
- 鈴木信子. 鈴木正利:インターネットにHome Page を作成してみてー小児科. 周産期医学 28(7) : 954-956. 1998(掲載内容はここ)
- 鈴木信子:インターネットのお勧め.愛知県小児科医会会報 #68:67-68. 1998.11(掲載内容はここ)
- 朝日新聞:平成11年11月5日(朝刊) 家庭欄(掲載内容はここ)
- Jamic Journal 2001年8月号:7年半の子育て専念期間を経て復帰・開業 Jamic Journal #21(8) : 14-15. 2001. 8(掲載内容はここ)
- NTT-DaTa : 診療予約システム; ユーザーズレポート 2006.1 (掲載内容はここ)